日本化粧品検定は、2級を飛ばして1級から受験することができます。
筆者は、日本化粧品検定「第15回」の1級のみ挑戦(2020年11月29日)。
今回は、日本化粧品検定1級について筆者の体験談をもとに詳しく紹介していきます◎
この記事の内容
◎いきなり1級から挑戦した理由
◎受験後の感想
◎1級資格の活用方法
◎いきなり1級を受ける際の注意点
この記事が、日本化粧品検定を受けようか迷われている方の参考になれば幸いです。
※受験当時と状況が変わっている場合があるため、ご注意願います。
目次
「日本化粧品検定」いきなり1級を挑戦した理由
日本化粧品検定は、制限なく何級からでも受験できます。
※日本化粧品検定「1~3級の累計受験者数(2021年12月末時点)より
※累計受験者数
そんな中、筆者がいきなり1級から挑戦しようと思った理由は4つ。
①化粧品の成分が読めるようになりたい
②ブログなどSNSで美容を発信したい
③合格率が6割超えていたから
④受験費用を安く抑えたい
それぞれ詳しく説明します。
①化粧品の成分が読めるようになりたい
1つ目の理由は、化粧品の成分が読めるようになるため。
20代前半まで美容に興味がなかった筆者は、なんとなく雰囲気で化粧品を選んでいました。
例えば、
- 口コミが良さそうな化粧品を使いがち
- 大手の商品を選びがち
…など。
それも決して悪くは無いのですが、「本当に自分の肌悩みにあった選択ができているのか?」と不安に…。
そして、ニキビに悩むようになってから、これまで一度も気にしたことがなかった成分表をチェックするようになりました。
そこで出会ったのが、日本化粧品検定。
日本化粧品検定1級のテキストでは、化粧品の中身や成分を学ぶことができます。
1級のテキスト(教科書)
1級テキストの内容
化粧品の歴史
化粧品の中身(成分など)
ボディ/ヘア/ネイル/香り/オーラルケア
化粧品に関する法律・規則
テキストではボディケアやヘアケアなども勉強できるため、美容知識が幅広く身につき、美容に詳しい人を目指せるのです。
ただ、この時点では「成分が分かるようになればいいし、1級取得までは考えなくてもいいかな…?」と思っていました。
②ブログなどのSNSで美容を発信したい
2つ目の理由は、ブログなどのSNSで美容を発信したいと思ったから。
しかし、美容に関する圧倒的な知識不足から、説得力が感じられない美容記事を量産。
改めて化粧品について一から勉強し、説得力を持たせたいと思いました。
また、化粧品を発信していくために、規則やルールを理解しておく必要もあります。
化粧品にまつわる法律&規則
- 薬事法
- 景品表示法
知識不足によりルール違反をした場合、周りからの信頼も失いかねません。(知らなかったでは済まされない…)
ありがたいことに、日本化粧品検定1級のテキストでは、化粧品に関する法律・規則も学べます。
美容ブロガーとして正しい知識をもち、説得力を高めるための第一歩として、1級資格取得へ前向きになりました。
③合格率が6割超えていたから
3つ目の理由は、合格率。
日本化粧品検定1級の合格率は、およそ6割です。
合格率
- 合格率:1級 62.8%
- 合格率:2級 67.8%
※第17回日本化粧品検定(2021年11月実施)より
しかも、受験形式は4択から選ぶマークシート方式。
■回答方式
◎マークシート式(4択問題)
■合格基準
1級:正答率約70%前後(出題数60問)
2級:正答率約70%前後(出題数60問)
※全60問のうち、42問以上正解すれば合格ラインに。(正答率約70%で計算)
マークシートを塗りつぶして解答するため、記述式に比べて難易度は下がりそうです。
また、受験者の約5割は、職種関係なく受験しています。
※「職業別受験比率累計(2021年実績)」日本化粧品検定HPより
受験者の4割は化粧品・美容関係の仕事ですが、それ以外は学生や主婦など、様々。
その中で、筆者のような美容知識がゼロに近い人でも、勉強さえすれば“合格”できるのでは?と希望がもてました◎
④受験費用を安く抑えたい
4つ目の理由は、受験費用を安く抑えたいから。
各受験料
1級:¥13,200円(税込)
2級:¥6,600円(税込)
3級:無料※WEB試験
日本化粧品検定1級、2級、同時に受ける併願受験もありますが、2万近くの受験料がかかります。
※2級のみ受けることもできます。
とりあえず、受験を申し込む前に1級、2級の対策テキストを試しに購入。
1級・2級の対策テキスト
2冊ともイラスト多めで、内容がスッと入り、美容初心者にも読みやすい本でした。
テキストを読んでいるうちに化粧品の魅力にハマった筆者は、最終目標である1級合格を目指して、1級のみを受ける覚悟ができました。
「日本化粧品検定」1級受験!感じたこと
日本化粧品検定1級を実際に受験してみて、感じたことを3つ紹介します。
- 実際の難易度
- 試験時間について
- 受験者や会場の様子
実際の難易度
1級の合格率は、約6割であるとお伝えしましたが、実際に受けてみて感じた難易度も紹介します。
難易度の体感
◎1級問題の印象:勉強すれば答えられる!
- 応用問題は数問出題
- 練習問題に似た問題もあった
応用問題もありましたが、それ以上に基本を問う問題が多い印象でした。
日本化粧品検定のテキストと問題集を事前に取組んでいれば、答えられるものばかり…!(勉強していないと厳しいかと。)
受験する前は1級に対して高い壁を感じていましたが、対策さえすれば無謀な挑戦ではないなと思います◎
試験時間について
1級の試験時間は60分なのですが、あっという間に感じました。
全60問なので、1問にかけられる時間は最大1分。※見直す時間を含めず
1問あたり30秒程度でサクサク答えていかないと、最後に見直す時間がありません。
試験本番は、緊張から時間配分が狂いやすくなるため、普段から時間を意識して問題を解く練習をすると良いですよ◎
受験者や会場の様子
当時は50~60人ほどの受験者数で、個人で受けに来た方が多い印象でした。
受験者の特徴
- 受験者数は50人~60人ほど
- 20代、30代が多い
- 男性はおよそ10人
受験しに来た方の中には男性の姿もありましたが、まだまだ女性が多かったです。
また、会場の様子は、程よく緊張感がありました。
「日本化粧品検定」1級合格!資格の活用方法は?
2020年12月、日本化粧品検定1級に合格することができました。
い、1級合格しました...😱✨
独学だし、不安だらけで全く自信なかったんですけど、色んなブロガーさんに励まされて今に至る。。。💭
なかでも
🐰(@saikolodsm )
🐈(@tananeko2323 )たくさん励ましてくださってありがとうございました😂感謝しきれないです。#ブログ書け #日本化粧品検定 pic.twitter.com/nxmHG6bfEM
— ゆっさんlスキンケアオタク (@YuM1Chi) December 26, 2020
周りの方にたくさん励まされていたことが、当時の呟きでよく分かりますね…。(フォロワー様は、心の支えです)
あれから早いもので、1年以上経過。
1級合格後、「どのような変化があったのか?」「資格はどう活用しているのか?」について、紹介していきます。
1級合格後の変化&活用法
①根拠をもって化粧品を選べる
②仕事の幅が広がった
③次の目標ができた
①根拠をもって化粧品を選べる
化粧品の成分や中身を勉強したことで、自分なりの根拠をもって化粧品を選べるようになりました。
例えば、
- 今の肌状態に使ってもよい化粧品か?
- 本当に肌に優しい化粧品なのか?
・・・など、得た知識を交えながら自分の肌悩みに合った化粧品を選択できるように。
しかも美容に興味なかった時代は、広告や口コミだけで化粧品を選んでいたので、楽しさを1ミリも感じなかったのですが…。
化粧品を見てもなんとも思わなかった筆者が、今では成分表示をじっくり見て、ニヤニヤ。
見事、化粧品の魅力にハマってしまいました。
②仕事の幅が広がった
仕事の幅が明らかに広がったなあと感じます。
現在美容ブロガーとして活動していますが、少しずつお仕事の依頼もいただく機会が増えました。
- 商品のPR活動
- 記事作成の依頼
メインはブログ発信になりますが、できる限り応えていけたらな、と考えています。
③次の目標ができた
1級取得後、新たな目標ができました。
さらに「美容に詳しい人」と思ってもらえるよう、研修を受けてコスメコンシェルジュに。(2021年)
そういえば、無事に【コスメコンシェルジュ】になりました💐
(完全に言うタイミング逃してた...。)
元々美容の知識は全くないし、ゼロからのスタートだったけど、久々に勉強してみたらすごくワクワクした!
まだまだこれからも勉強は続く😌#美容垢さんと繋がりたい #美容好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/ZbPXBmKQZx
— ゆっさんlスキンケアオタク (@YuM1Chi) June 2, 2021
◎コスメコンシェルジュ:コスメが読める美容の専門家
肌悩み、化粧品の中身(成分)を理解し、安全性や法律面からメイクの仕方まで、正しく伝えることができる専門家。
※日本化粧品検定HPより参照
今現在、コスメコンシェルジュの肩書を使わせていただきながら、美容ライターも目指しています。
【追記】:2023年3月にコスメライターになりました!立派な美容ライターとして活躍できるよう、自分のペースで成長し続けます◎
1級に挑戦してから、新たな目標が次々と出てくるとは思わなかったので、自分自身にビックリ…。
一歩踏み出してみたことで、新しい出会いや見える世界が前よりも広がったなあと実感しました。
「日本化粧品検定」いきなり1級を受ける場合の注意点
日本化粧品検定を1級のみ受ける場合、注意しておきたいことが2つあります。
注意点
- 2級資格を取得したことにはならない
- 試験範囲は2級の内容も含む
2級資格を取得したことにはならない
くり返しになりますが、日本化粧品検定は1級から受験することができます。
ただし、1級のみ合格した場合は、2級資格も同時に合格したことにはなりません。
■1級のみ合格した場合
⇒1級の資格取得◎
⇒2級の資格取得×
「2級資格も取得したい!」という方は、2級も一緒に受験しましょう。
試験範囲は2級の内容も含む
1級の試験範囲は、2級の内容も一部出題されます。
そのため、1級合格を確実に目指すためには、2級の内容も押さえておくことをおすすめします。
次項では、筆者が実際に行った1級合格までに必要なことを紹介するので、こちらも参考にしてみてください。
「日本化粧品検定」1級合格までにやったこと
1級合格までにやったことは3つ。
①受験の申し込み
②テキストと問題集の購入
③勉強
①受験の申し込み
まずは、受験の申し込みをします。
今の時点で「受験する」と決まっていない場合は、申込期限がいつまでかを把握しておくと良いでしょう。
開催日程&申込期限
◎第20回日本化粧品検定:5/28(日)
◎申し込み期限:2/1(水)~4/9(日)
*支払方法によって締切日が異なります。公式HPで確認しましょう。
※日本化粧品検定HPより
第20回目の申し込み期限は、2023年4月9日(日)まで。
支払方法によって締切日が異なるため、日本化粧品検定のHPで確認すると安心です。
(※試験会場などの確認もこちらでできます)
②テキストと問題集の購入
次に必要なのは、対策テキストと問題集の購入。
1、2級対策テキスト(右下)&1、2級問題集(左上)
◎対策テキスト:美容の教科書【出題範囲】
◎問題集:練習問題&解説付き【試験と同じ4択問題】
対策テキストは、イラスト解説が多く、頭の中でイメージしながら読み進めていくことができます。
1、2級対策テキスト
対策テキストの中
問題集は、試験と同じ4択から解答する練習問題。
1、2級問題集
解説も丁寧なので、知識を正しく定着させることができます。
※問題集は新しくなりました(写真の問題集は改定前)
1級は、2級の内容も出題されるため、テキストと問題集の各2冊(計4冊)用意することをおすすめします。
1級対策テキスト
2級対策テキスト
③勉強
1級に合格するためには、勉強は必須。
人よりも美容の知識が少ない筆者は、試験の2カ月前から本格的に勉強し始めました。
筆者の場合
勉強方法:対策テキストと問題集の反復
勉強期間:2か月
1日勉強時間平均: 2時間
勉強方法は、対策テキストと問題集を繰り返すこと。
しかし、資格の試験対策をどのように進めたらいいか悩む方も多いのでは…?
筆者が実際に行った、効率よく美容知識を定着させる具体的な学習方法については、以下で紹介しています。
【参照】【日本化粧品検定】1級を独学で合格!効率よく覚えられた勉強方法はコレ◎>>
また、勉強を始めるベストな期間や勉強時間は、人それぞれ異なります。
経験から言えることは、とにかく覚えることがたくさんあるということ。
1級の試験範囲
化粧品の歴史
化粧品の中身(成分など)
ボディ/ヘア/ネイル/香り/オーラルケア
化粧品に関する法律・規則
一部2級・3級※を含む
※3級の対策については、2級のテキストと問題集があればOK
覚えるのに自信がある方は、試験1ヵ月前から勉強を開始しても間に合うかもしれません。
少しでも不安な方は、2か月前から始めておくと、余裕をもって試験当日を迎えられますよ◎
まとめ:「日本化粧品検定」いきなり1級受験もOK!美容知識ゼロでも目指せる合格◎
日本化粧品検定1級について、筆者の体験談をもとに解説しました。
もう一度まとめると、化粧品検定はいきなり1級から受けることができます。
美容職種はもちろん、学生や主婦(主夫)など、美容を学びたい気持ちがあれば誰でも受験OKです!
✔さらにチェック
また、今受けようか迷っている方も、先にテキストなどを眺めてみてから資格取得について考えてみるのもいいかもしれません◎
1級のテキストはこちら◎
2級のテキストはこちら◎
また、独学で合格した勉強方法については、以下でまとめています。
-
【日本化粧品検定】1級を独学で合格!効率よく覚えられた勉強方法はコレ◎
続きを見る