「最近“セラミド配合”化粧品が気になるんだけど、どれがいいの?」
「そもそもセラミドって何?」
「どうしてセラミドが肌に必要なの??」
セラミドは、元々私たちの皮膚に備わっており、肌がすこやかで美しく保つために必要不可欠な“うるおい成分”。
しかし、様々な原因でセラミド不足になりやすく、放っておくと乾燥などのあらゆる肌悩みを引き起こします。
今回、コスメコンシェルジュでもある筆者が、美容知識をもとにセラミドの働きからセラミドケアまで丁寧に解説していきます。
この記事を読んで分かること
- セラミドの役割について
- セラミドを効率よく増やす方法
- セラミド化粧品を選ぶ注意点
筆者自身、20代後半からセラミドケアを意識して取り入れるようになり、乾燥やニキビで肌荒れする機会がガクッと減りました。
肌の乾燥が気になり始めた方は、自分に合ったセラミドケアを見つけてみてくださいね◎
目次
「セラミド」って何?
セラミドの役割
セラミドとは、肌のうるおいを守る保湿成分※の1つ。
※細胞間脂質の主成分
生まれつき私たちの皮膚に備わっており、皮膚の一番外側「角層」に存在します。
セラミド【イメージ図】
細胞と細胞をくっつけるセメントのような役割を果たし、細胞の間を隙間なく満たすことで、肌内部の水分が外へ逃げないよう防いでいます。
また、うるおいで満たされた肌は、バリア機能が整い、外からの影響も受けにくい肌に。
肌のバリア機能【イメージ図】
▶参照:バリア機能“低下”5つの原因|スキンケア以外の対策も【丁寧に解説】より
例えば、バリア機能が働くと、紫外線や化学物質などの外部ダメージから皮膚を保護し、乾燥しにくい肌を保つことができます。
セラミドは、肌内部のうるおいを守り、バリア機能としての大事な役割を果たしているのです。
セラミドが不足するとどうなるのか
何かしらの原因でセラミドが不足すると、乾燥などの肌トラブルを招きます。
細胞の間が十分に満たされていない状態では、隙間から水分が逃げやすく、肌のうるおいを保つことが難しいのです。
セラミド不足は、肌のバリア機能低下へと繫がり、外部からのダメージや肌内部のうるおい不足に。
バリア機能が乱れた【イメージ図】
▶参照:バリア機能“低下”5つの原因|スキンケア以外の対策も【丁寧に解説】より
その結果、
- 乾燥(くすみ、ごわつき含む)
- ニキビ
- インナードライ
・・・などの様々な肌荒れに繋がりやすいと言われています。
では、セラミドが減少する原因を見てみましょう◎
不足しやすい主な原因は3つ
セラミド不足になる主な原因は以下3つ。
①加齢
②洗顔のし過ぎ&擦り洗い
③肌の生まれ変わりの乱れ
①加齢
年齢を重ねるごとに、セラミドは減少。
年齢とともに代謝が落ち、セラミドが作られにくくなるためです。
例えば、50代のセラミドの量は、20代の頃の約半分まで減少。
したがって、年齢とともに乾燥肌になりやすいのは、セラミド不足が大きく関わっています。
②洗顔のし過ぎ&擦り洗い
また、洗顔のし過ぎ&擦り洗いは、セラミドを失う原因に。
例えば、
- 1日に何度も洗顔をする
- 長時間かけて洗顔
- ゴシゴシ擦って洗う
・・・など、肌に過度な刺激を与える行為は、セラミドを流失させ、肌も傷ついてしまいます。
そのため、洗顔で意識したいのは以下の通り。
洗顔で大事なポイント3つ
- 洗顔は1日2回(朝晩)
- 洗顔のトータル時間は1分程度
- 泡で顔を洗う
洗顔は1日2回(朝晩)、洗顔にかける時間は1分程度で、肌を清潔に保てます。
また、指で直接肌を擦るのは止め、“たっぷりのきめ細かい泡で転がすように洗う”を心がけてみると、洗いあがりの肌もかなり変わってきます。
過度な洗顔方法は、セラミドが減少する原因に…。
1つでも思い当たる方は、今日から肌にやさしい洗顔を始めましょう◎
③肌の生まれ変わりの乱れ
最後に、肌の生まれ変わり※が乱れると、セラミド不足に繋がります。
※ターンオーバー
本来、一定の周期で私たちの肌は作り替わるのですが、早まったり遅くなったりすることで、十分なセラミドが作られず、全体量も減少。
その結果、肌の乾燥が一気に進んでしまいます。
肌の生まれ変わりを乱す原因は、
主に、
- 紫外線のダメージ
- 生活習慣の乱れ
- ストレス過多
・・・などの影響が大きいことが分かっています。
セラミドで満ちたみずみずしい肌を保つには、肌の生まれ変わりが適切に行われていることがポイント。
日焼け止めなどの紫外線対策を欠かさず、生活習慣を見直すことも、セラミドを保つための大切なケアに繋がります。
「セラミド」を効率よく増やすなら、“外側と内側”同時にケアを
セラミドを効率よく増やしたいなら、外側と内側のWケアがおすすめ。
外側:「セラミド化粧品」で補う
内側:「食事」などの栄養素で補う
例えば、セラミドをすぐに補充できるのは「セラミド化粧品」ですが、ずっと補い続けなければならない点があります。
一方で、「食事」などの栄養素は、体の中でセラミドを作るものの、増えるまでに時間がかかってしまうデメリットも…。
そこで、両方のメリット(長所)を活かすために、外側と内側から同時にケア。
互いのデメリット(短所)をカバーしながら、効率よくセラミドを増やすことが期待できます。
外側・内側ケアについて、さらに具体的に解説していきます◎
外側:「セラミド化粧品」で補う
まずは、セラミド化粧品で不足分のセラミドを補いましょう。
毎日のスキンケアに取り入れることで、手軽に角層までセラミドを届けられます。
しかし、セラミド化粧品にもいくつか種類があり、選び方に注意すべき点も…。
「セラミド配合と記載された化粧品であれば何でもOK!」というわけではないので、注意点も一緒に抑えておきましょう。
セラミド化粧品を選ぶ【注意点】
セラミド化粧品を選ぶ注意点は以下2つ。
①4種類のうち、どのセラミド配合なのか
②含有量を確認
①4種類のうち、どのセラミド配合なのか
実はセラミド配合の化粧品は、主に4種類あります。
- ヒト型セラミド
- 動物性セラミド(天然セラミド)
- 植物性セラミド
- 疑似セラミド
それぞれの特徴は以下の通り。
◎ヒト型セラミド
人間の肌に存在するセラミドと近い構造。肌に馴染みやすく、角層の浸透力に優れる。
▶成分表記:セラミド2/セラミド3など
◎動物性セラミド(天然セラミド)
馬などの哺乳類から抽出したセラミドで、人間のセラミドと構成が似ている。角層の浸透性がよく、保湿効果も期待できる。
▶成分表記:ビオセラミド/セレブロシド
◎植物性セラミド
コメ、トウモロコシなど、植物由来のセラミド。人間の肌のセラミドとは一部構造が異なる。植物由来なので肌にやさしい点も。
▶成分表記:米ヌカスフィンゴ糖脂質/ユズ果実
◎疑似セラミド
人間の肌のセラミドに似せて化学的に作られた合成セラミド。大量生産が叶うため、価格は安価で手に入れやすい。
▶成分表記:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
肌への浸透性※と保湿力に優れたものをお探しの方は、「ヒト型セラミド」「動物性セラミド」がおすすめ。
※角層まで
しかし、希少価値なうえ一般的に価格が高い場合が多く、なかなか手を出しにくいという点もあります。
エトヴォス お試しセット
特に、アルティモイストは、「ヒト型セラミド」とセラミド産生を促す「ナイアシンアミド」で、肌がうるおいを抱え込めるよう育むサポート。
化粧水と保湿美容液のシンプルケアで、ゆらぎにくいハリつやある素肌を目指せます。
▶【ETVOS】アルティモイストお試しライン>>
レビューはこちら◎
一方で、無理なく続けたい方には「植物性セラミド」「疑似セラミド」がおすすめ。
一般的に安価な価格で手に取りやすく、ドラッグストアなど身近なお店で手に入ります。
伸びの良いコクのあるクリームがセラミドの働きを補い、しっとりふわふわな素肌をキープしてくれます。
レビューはこちら◎
このように、セラミド配合化粧品には4種類の違いがあるため、見分けながら自分に合うものを選んでみましょう。
②含有量を確認
そして、特に大事なのが、セラミドがどれほど含んだ化粧品なのか(含有量)を確認すること。
実は、ほんの少しのセラミドを配合していた場合でも、「セラミド化粧品」と言えてしまいます。
セラミドが多く配合されたものを選ぶには、以下の方法を参考に、確認してみましょう。
含有量の確認方法
商品の成分表示を見て、どこの位置にセラミド成分が記載されているかチェック!
平成13年に厚生労働省が発表している「化粧品の全成分表示の表示方法等について」によると、成分を記載する順番は、配合量の多い順に記載することと規定されています。
つまり、
成分表示の先頭付近に記載
⇒セラミドの配合量は多めと推測
成分表示の先頭から離れた位置に記載
⇒セラミドの配合量は少なめと推測
ということになるのです。
キュレル「潤浸保湿フェイスクリーム」の成分表示
例えば、愛用しているキュレル「潤浸保湿フェイスクリーム」は、成分表示の先頭付近に記載があるため、セラミドの配合割合は多いということが推測できます。
※ただし、配合量が1%以下の成分については順不同に記載できるため、前の方に書いてある場合でも、配合量が少ない場合があります。
あくまでも目安にはなりますが、購入前に成分表示を見るクセをつけると、セラミドをしっかり補給して肌にうるおいを感じられる化粧品を選びやすくなりますよ◎
内側:「食事」などの栄養素で補う
「食事」などの栄養素からもセラミドを補いましょう。
セラミドを増やす栄養素を積極的にとることで、体の中でセラミドを作り、内側から徐々に増やすことが期待できます。
「食事」からセラミドを摂取したい方は以下の食品がおすすめ。
こんにゃく
例えば、「こんにゃく芋由来グルコシルセラミド」は、こんにゃく※を毎日100g食べることで、セラミドの産生を促進。
参照:中尾食品株式会社HP「第24話 こんにゃくが良い理由」より
しかもこんにゃく※には、「食物繊維」や「カルシウム」が豊富に含まれており、美容に嬉しいことばかり…!!
※こんにゃく芋と記載されたもの
食事よりもさらに効率よく摂取したい方は、「サプリメント」などの活用がおすすめです。
例えば、オルビス「ディフェンセラ」。
ディフェンセラ(3か月分)
食事で摂取するのが難しいと言われる玄米から、高純度の「米由来グルコシルセラミド」を配合。
1日1本パウダーを飲むだけで、食事よりも効率よくセラミドを増やすことができます。
▶【公式】オルビス「ディフェンセラ」詳しくは>>
飲み方などはこちら
食事やサプリメントなど自分に合った方法で、セラミド産生を促し、内側からも増やしていきましょう◎
まとめ:セラミドは肌のうるおいを守り、美肌を保つ大事な成分
セラミドは、肌のうるおいを守り、すこやかで美しい肌を保つためになくてはならない成分であることを解説しました。
セラミド不足は、乾燥などの様々な肌荒れを引き起こします。
今回紹介した、“セラミドを効率よく増やす方法”も参考に、自分に合ったセラミドケアで理想の素肌を手に入れましょう◎
もう一度読みたい項目へジャンプ!
また、美肌には絶対に欠かせない「肌のバリア機能」については、以下で解説しています。
併せて読みたい
-
バリア機能“低下”5つの原因|スキンケア以外の対策も【丁寧に解説】
続きを見る
今回はここまで。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。