「別れた相手を思い出してしまって立ち直れない…」
「早く立ち直るにはどうしたらいいんだろう?」
もしも失恋から早く立ち直る方法があるのであれば、誰もが知っておきたいことですよね!
今回は、失恋とどのように向き合えば立ち直りが早くなるのか?について心理学研究で明らかとなった実験を紹介。
これを知っていれば、これから失恋を乗り越えていこうとする方の心強い味方になるかもしれません。
そういう筆者も、6年ほどお付き合いした人と別れたばかり。
6年付き合って、結婚を考えていた人と別々の道を歩むことに決めました😌
「果たしてこれでよかったの?」と分かるはずもない答えを今も探してしまいます。
ちゃんと思い出になるまでには、かなり時間がかかると思いますが、2021年は1歩ずつ自分の人生歩んでいきたい。#新年のご挨拶
— ゆっさん@素肌レベルUPブロガー (@YuM1Chi) January 2, 2021
別れた理由についてはこちらの記事に載せています。
-
【結婚目前も破局】6年付き合ったカップルが別れを選んだ5つの理由
続きを見る
自身の失恋をきっかけに、「失恋とどのように向き合って乗り越えていこうか?」のヒントになるかもしれないと思い、失恋に関する心理学研究を読んでみました。
参考にしたこともあって、今はやりたいことや目標に向かって生きています◎
目次
心理学研究で人の心の状態を測ることができる?
心理学では人間の心の動きや行動を分析し、人間はなぜそのように考え感じるのかについて調べたり、状況に応じてどのように行動するのか予測します。
でも、わたしたちの心の状態を直接ものさしなどで測定することは不可能ですよね・・・。
なので、恋愛の心理学では、まず最初に「愛のものさし」をつくる研究から行われたそうです。
そこで、心理学者がなにかの研究をしようとする場合には、まず、このものさしづくりから始めるのが普通です。恋愛の心理学において最初に行われたのは、愛のものさしをつくる研究です。(一部抜粋)
越智啓太(著)恋愛の科学「愛の深さを測るものさしをつくる」p.60より
恋愛における心の状態を測定することができるようになれば、わたしたちが失恋したときの心の状態も測れるということ。
つまり、失恋から立ち直るまでの心の動きが明らかになれば、“失恋から早く立ち直るための法則”もみえてくるため、大きな手がかりになりますね◎
実際に、失恋の立ち直りに関する研究は日本でも行われています。
「失恋から早く立ち直る方法は?」心理学研究でわかっていること
加藤(2005)の研究では、失恋に対してどのように向き合えば少ない時間で立ち直れるのか?について、明らかにしています。
まずは簡単な研究方法から。
【研究方法】失恋経験のある大学生425人に、失恋に対する対処行動(失恋後にどのように考え行動したのかなど)をデータ収集。
分析の結果、失恋に対して以下3つの対処行動に分けられました。
【失恋に対する3つの対処行動】
- 回避コーピング
:例)スポーツや趣味に打ち込んだ
- 拒絶コーピング
:例)相手のことを考えないようにしたなど
- 未練コーピング
:例)関係を戻そうとしたなど
※コーピングとはストレス反応への“対処方法”ということ。
この3つの対処行動が、その後のストレス反応と失恋のショックからの回復期間においてどのような影響を及ぼしたかさらに調査を実施。
すると、実験結果は以下のようになりました。
【実験結果】
回避コーピングをとった場合のみ、ストレス反応は小さくなり回復期間は短くなった。
つまり、失恋後に拒絶・未練コーピングをとるよりも、回復コーピングをとった方が、失恋から早く立ち直りやすい傾向がみられたということです。
※ちなみに、拒絶・未練コーピングをとった場合、ストレス反応は大きくなり、回復期間が長くなったため、失恋からの立ち直りに時間がかかりやすいことが研究結果からも分かっています。
加藤(2005)は考察で、「コントロール不可能と考えられる失恋に対して、その状況を回避するようなコーピングは、ストレス反応を低減させ、失恋の痛手からの回復期間を短縮させたのではないか」と述べています。
筆者の解釈を交えてまとめれば、回避コーピングをとることで、どうすることもできない失恋相手に意識を向ける時間が減るし、その分ストレスも減るし、失恋の立ち直りも早くなりやすい!ということですね。
そこで次の項目では、研究結果を参考に「失恋から立ち直るための行動」を紹介しています。
心理学を応用した「失恋から立ち直る方法」
回避コーピングに近いものとして、気晴らしのような行動が挙げられます。
例えば、以下の通り。
◎新しいことに挑戦
資格の勉強/趣味/スポーツ/習い事など
◎自分磨きを始める
ボディメイク/ファッション/美容など
◎遊びに出かける
旅行など
◎新しい恋をする
気になる人とデート/知人の紹介/マッチングアプリなど
ちなみに筆者は、この中だと「新しいことに挑戦」と「自分磨き」をしていきます。
失恋以外の何かに集中できると、体感的に失恋について考える時間も減りますし、ストレスも減ります。
全くくよくよしないの?と聞かれればウソになるけど、目標をもてたことで前を向けるようになったのは確かなこと。
お酒や散財の気晴らしはおすすめできませんが、それ以外にも友達と思いっきり遊ぶとか、仕事に打ち込むでもいいと思います◎
決して押し付けたりはしないので、自分にもできそうな“気晴らし”を見つけてみてくださいね!
まずは自分の気持ちを整えることが重要
”気晴らし”に移す前に何よりも優先すべきは、気持ちを整えること。
失恋後すぐは、失恋のストレスで心が不安定になりがちです。
筆者もそうでしたが、2人の思い出とか、楽しかったこととか、走馬灯のように目まぐるしく溢れてきますよね。
そんな時は、気持ちを抑え込まずにすべて出しましょう。
泣きたいときは我慢せず泣いて、人に話したいときは話して、ストレス発散しましょう。
ここで焦って行動してしまうと、からまわりの原因になって、結果的に立ち直るまで時間がかかってしまうかも。
失恋直後にやってはいけないことに関して、【失恋後すぐにしてはいけない?】立ち直りが遅くなる4つのNG行為で詳しく書いています。
自分の気持ちが安定するまで焦らず待つことが、失恋を乗り越えていくために、なによりも必要なこととだと思いますよ。
そして気持ちが整ってから、自分のペースで動いていきましょう◎
失恋を乗り越えて生きていく:まとめ
今回の失恋の立ち直りに関する研究結果は、あくまで可能性を示したものに過ぎませんが、それを上手く応用していけば失恋を上手く乗り越えていく手がかりになります。
実際、筆者も自分の気持ちを整えてから、挑戦したいことや小さな目標を作れたおかげで、前を向いていくエネルギーに変えていけました。
失恋から立ち直るって正直簡単じゃないけれど、必ず乗り越えられるものだと信じています。
自分のペースでいいので、やりたい”気晴らし”見つけていきましょう。
余談ですが、筆者は心理カウンセラーではありませんが(心理学部卒ではある)、自身の失恋をきっかけに、恋愛に関する研究論文を読みました。
特に臨床心理士である越智啓太さんの著書恋愛の科学は非常によくまとまっていて、心理学の知識がなくてもスラスラ読めます。(今回紹介した研究についても分かりやすく載っているよ!)
参考文献:
加藤司(2005). 失恋ストレスコーピングと精神的健康との関連性の検証 社会心理学研究,20(3),171-180.